SecondWedding


「わぁ~志織ちゃん綺麗」

高坂さんに手を引かれて先程の部屋へ。

そこには瑞穂さんと瑞穂さんに抱かれた真人君と口をポカンと開けて大きな目を見開いた涼がいた。

「涼、どうしたの?」

「マ、ママなの?」

「えぇ、そうよ。ママよ」

「ビックリしたよ!だってママおひめしゃまみたいになってるんだもん。あ、いずみおばちゃんといっしょだね」

そうね。涼は泉お姉さんの白無垢姿に『お姫様だ』って言ってたもんね。

今、あの時の泉さんと同じように涼に『お姫様みたい』って言われてるのが凄く不思議。

だって息子に白無垢姿を見せるなんて考えたこともなかったもん。

「きっとパパもビックリしゅるよ、ママがおひめしゃまみたいだから」

あ、そう言えば恭介さんはどうしたかしら?

大人しく着替えてくれたのかしら?

またぶつくさ言って誠さん、ううん、此処のスタッフさんに迷惑をかけてなきゃいいんだけど。

その時…       






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