過保護な副社長はナイショの恋人
だから、ホテル前で待ち合わせだったのか……。思わず振り返り建物を見上げて呆然としていると、雅也先輩のクスッと笑う声がした。
「驚いたろ? ここは、お酒だけじゃなくて、料理も美味しいみたいなんだ。行こう」
肩を軽く叩かれ、先輩のあとに続いた。
「は、はい……」
ソフィスティホテルには、今まで訪れたことはない。高級過ぎて、まるでご縁がなかったからだ。
「先輩、緊張しますね」
甘い香りのするホールには、きらびやかなシャンデリアが輝いている。奥ではグランドピアノの演奏会が開かれていて、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出していた。
「そうだな。ここのレストランは、接待で来たことがあるんだ。だけどバーは初めてだし、頻繁に来るわけじゃないから、俺も緊張する」
苦笑いする雅也先輩に、私も苦笑した。てっきりいつも行くような創作料理の店だと思っていたから、心構えができていない。
どうやらバーは、最上階の三十五階にあり、直通のエレベーターがある。
それに乗り込もうとしたとき、
「梶田さん」
背後から声をかけられて、足が止まった。振り向くと、そこには副社長が立っている。
「松谷副社長⁉︎」
「驚いたろ? ここは、お酒だけじゃなくて、料理も美味しいみたいなんだ。行こう」
肩を軽く叩かれ、先輩のあとに続いた。
「は、はい……」
ソフィスティホテルには、今まで訪れたことはない。高級過ぎて、まるでご縁がなかったからだ。
「先輩、緊張しますね」
甘い香りのするホールには、きらびやかなシャンデリアが輝いている。奥ではグランドピアノの演奏会が開かれていて、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出していた。
「そうだな。ここのレストランは、接待で来たことがあるんだ。だけどバーは初めてだし、頻繁に来るわけじゃないから、俺も緊張する」
苦笑いする雅也先輩に、私も苦笑した。てっきりいつも行くような創作料理の店だと思っていたから、心構えができていない。
どうやらバーは、最上階の三十五階にあり、直通のエレベーターがある。
それに乗り込もうとしたとき、
「梶田さん」
背後から声をかけられて、足が止まった。振り向くと、そこには副社長が立っている。
「松谷副社長⁉︎」