不機嫌なカレと秘密なつながり
「ちょっと! 少しは、あたしの話を聞きなさいよ」

廊下に出ると、あたしは彰汰の背中に向かって大きな声を出した

彰汰は足を止めると、ゆっくりと振り返る

「いっつもいっつも、あたしの話も聞かずに、スタスタと自分勝手に動いて!」

「話を聞かないのは、姫歌のほうだ」

彰汰がぼそっと答えた

「あたしが聞いてない? いっつも聞いてるじゃない」

彰汰が、あたしの前まで戻ってくると、あたしの腕を掴んで歩き始めた

「なら、話してもらおうか。俺の話を聞いてくれるなら、俺の知りたいことをすべて」

あたしは彰汰に引っ張られるがまま、廊下を歩いた

「ちょ…ちょっと」

「いいから、来い」

何? 何なのよ!

ほら、そうやってあたしの話を聞かないのは彰汰じゃないの

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