不機嫌なカレと秘密なつながり
電気の消えている数学準備室の扉をガラっと開けた彰汰は、あたしと一緒に室内に入った

扉を閉めると、電気もつけずにあたしの目をまっすぐに見つめてきた

カーテンの閉まっている暗い室内で、彰汰の目が怖いくらいに黒光していた

「で? な、なによ。聞きたいことって」

あたしの声が震える

ち、近いのよ…彰汰の顔が、近すぎよ

互いの鼻頭がぶつかりそうなほど、彰汰の顔が目の前にある

あたしは顔をそむけると、ぐいっと彰汰に顎を掴まれた

「5限と6限をさぼった理由は?」

「先生みたいなこと言わないでよ」

「答えろ」

「別に…これといった理由なんて、ないわよ」

また『あたしのせい』で、彰汰に迷惑かけてると思って、落ち込んでいたら、寝ちゃった…なんて言えないし

「入学して1カ月半…そろそろ悪い虫がつくころだよな?」

「は?」

彰汰の手が、あたしの太ももに触れた

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