不機嫌なカレと秘密なつながり
あたしはスッと席を立つと、鞄を持って教室を飛び出した

どう? あたしが約束を破ったら、彰汰はどう反応するかな?

怒る? 呆れる? 

あたし……彰汰がね、好きなんだ

だから、身体の傷痕で繋がってる関係って思うのがちょっと辛い

彰汰と離れた生活を送れば、自然とこの気持ちが鎮まると思ったのになあ

好きだから、彰汰がなんだかんだと言っても、結局許してる自分がいる

許して、今の関係を築いてしまったのかな?

この関係になってしまったのも…やっぱ、『あたしのせい』なのかな?

あたしは体育館のドアから、彰汰のバスケ姿をちらりと見た

3年の先輩たちの輪に交じって、彰汰がコートの中で走り回っていた

バスケに打ち込んでる彰汰はすごく格好良いなあ

あたしは彰汰の顔を見てから、体育館から離れた

中学のときみたいに、バスケに熱中すればいいのに…な

どうして、不真面目な振りをするんだろう

すごく好きなバスケなのに、どうして…

「小山内 姫歌さんですね?」

「はい?」

あたしは正門を出たところで、黒いスーツを着ている男の人に声をかけられた
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