不機嫌なカレと秘密なつながり
「まあ、姫歌ちゃんがあいつを好きでいてくれてよかった」

「いえ…あたしこそ、おばさまに嫌われてなくて良かったです」

「嫌うはずがないだろ」

おばさまがあたしの肩を優しくさすってくれた

「今夜は大変だと思うが…まあ、頑張れ」

「え?」

あたしは首を傾げた

「彰汰のことだ。彰汰の帰りを待たずに、逃げたのだ。今夜はきっとしつこいぞ」

「ええ? だっておばさまが逃げ切ってくれるのでは…」

おばさまがにこっと笑う

「逃げ切れると思うか?」

そう言って、おばさまが携帯を見せた

おばさまの携帯には、彰汰の名前が表示されている

部活を終えた彰汰が、おばさまに電話しているのだろう

「彰汰、どうした?」

涼しい顔でおばさまが電話に出た

『どこにいる?』

「車の中だ」
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