東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「えーっと…」

副社長は気を落ち着かせるように呟いた後、
「今週は土曜日から三連休ですよね?」
と、私に聞いてきた。

「えっ…ああ、はい、そうですね…」

それが一体どうしたのだろうと思いながら、私は答えた。

「実は、知人から水族館のチケットをいただきまして…」

副社長はそう言うと、シャツの胸ポケットからチケットを取り出した。

「えっ、水族館ですか?」

テーブルのうえに置かれた2枚のチケットに、私は聞き返した。

「つづりさんの都合がよかったらの話なんですけど、一緒に水族館へお出かけしませんか…と」

「お、お出かけ…」

それって、俗に言う“デート”ですよね?

「予定に関してはつづりさんにあわせます。

今週の三連休がダメならば来週でも…」

「いいですよ」

副社長の言葉をさえぎるように、私は言った。
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