東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「あ、よかった…」

私の答えに、副社長はホッとしたような顔をした。

何が“よかった”なんだろう…?

「早速ですけど、三連休のいつ辺りにしますか?」

「えーっと、そうですね…」

今週の三連休は特に予定は入っていない。

「土曜日はどうですか?」

そう聞いた私に、
「わかりました、土曜日ですね。

予定を空けておきます」

副社長は嬉しそうに首を縦に振って返事をした。

「土曜日の何時にどの辺りで待ちあわせますか?」

今度は副社長が聞いてきたので、
「そうですね、11時はどうですかね?

もしお昼ご飯を食べた後がいいと言うならば、14時でも…」

そう返事をした私に、
「11時でお願いします」

副社長が言った。
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