東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
「わかりました、土曜日の11時に…えーっと、どこで待ちあわせをしましょうか?」

そう聞いた私に、
「つづりさんのお住まいはどちらになりますか?

迎えに行きます」

副社長が言ってきた。

「お、お迎えですか…」

「はい、お迎えです」

呟くように言った私に、副社長は首を縦に振ってうなずいた。

「自宅は会社がある駅から3駅先のところにあるK駅です」

でも何だか返って悪いような気がする…。

「わかりました、K駅ですね」

副社長はわかったと言うように返事をした。

「土曜日の午前11時にK駅で待ちあわせ、と言うことでよろしいでしょうか?

そこから水族館がある駅に向かうと言うことで」

「あ…はい、わかりました」

流れるように決まったデートの予定に、私は首を縦に振ってうなずいた。
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