東京恋愛専科~または恋は言ってみりゃボディブロー~
お互いのアドレスを交換してパンを全て食べ終えてパン屋を後にすると、
「それじゃ、取引先の方に用事がありますのでこれにて失礼します」
副社長は会社とは反対方向を指差した。
「お仕事、頑張ってくださいね」
私がそう言ったら、
「今週の土曜日、楽しみに待っていますね」
副社長が微笑みながら返事をしてきたので、私の心臓がドキッ…と鳴った。
こ、これはマズい…。
何がマズいのかはよくわからないけれど、私は悟った。
「は、はい…」
心臓の高鳴りを隠すように返事をしたら、
「つづりさんもお仕事を頑張ってくださいね、では」
副社長はその場から立ち去って行った。
彼の後ろ姿が見えなくなると、
「…な、なんて日だ」
少し前に流行ったお笑い芸人のギャグを呟くと、私もその場から立ち去った。
「それじゃ、取引先の方に用事がありますのでこれにて失礼します」
副社長は会社とは反対方向を指差した。
「お仕事、頑張ってくださいね」
私がそう言ったら、
「今週の土曜日、楽しみに待っていますね」
副社長が微笑みながら返事をしてきたので、私の心臓がドキッ…と鳴った。
こ、これはマズい…。
何がマズいのかはよくわからないけれど、私は悟った。
「は、はい…」
心臓の高鳴りを隠すように返事をしたら、
「つづりさんもお仕事を頑張ってくださいね、では」
副社長はその場から立ち去って行った。
彼の後ろ姿が見えなくなると、
「…な、なんて日だ」
少し前に流行ったお笑い芸人のギャグを呟くと、私もその場から立ち去った。