170回、好きだと言ったら。
栗色の髪も、澄んだ瞳も、全部あたしと同じだ。
お兄ちゃん。
あたしね、お兄ちゃんと一緒にいれた時間は本当に一瞬だったけど、それでも全部憶えているよ。
だからお兄ちゃんも忘れないでね。
辺りが真っ白に包まれると、お兄ちゃんがあたしの手を離した。待って、お兄ちゃん。あたしもっと話したいことが―。
「だから起きて照道と幸せになってよ」
…起きる?
あたしは今眠っているの?
「みーちゃん」
お兄ちゃん、最期にお願いだから言わせて。
「「愛しているからね」」