1周年記念のペアリング
「じゃあ、なんで会わないってなるんだ? 俺達うまくやってただろ?」
「・・・違う付き合いがしたくなったのかな?」
私は言った。 こんなセフレの様な関係は虚しくなるだけだって気付いた。
私に平気で嘘をつく彼と、これから温かな関係を築いていく事は無理だということも気付いていた。
「どんな付き合いならいい訳?」
「・・・いつも一緒に居る様な?」
「へぇ・・・どういう心境の変化?」
彼は意地悪な顔をした。
「そうだね。 私、変わったのかも。」
「変わることがあったんだ?」
・・・それは、あなたが私に嘘をついたからでしょう?
今までの付き合いが根底から覆された感じがした。
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