2人の王女と2人の騎士



「その結婚式待ったー!」



大聖堂の扉が乱暴に開かれ、聞き慣れた声が響き渡った。


彼────

イグニスを始め、続々とファルサリアの兵が押し入って来ると式場は大混乱となり、その隙にアレン王子から逃げ出すのは簡単な事だった。




「イグニス!」




私は一目散に彼の胸に飛び込んだ。

勢い良く抱きついたのにも関わらず、イグニスはしっかりと抱きとめてくれる。


体はあちこちケガをしていて泥だらけだったけど、彼の温もりはとても心地が良い。





「遅くなって悪い」

「ううん。絶対来てくれるって信じてたから」


この瞬間をどれほど待ちわびたか…。

嬉しくて嬉しくて、この感動は言葉にならなかった。



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