私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「そうか。その手があったか。でもそれは次の機会にするよ」
彼は大きな声で笑うと、肩までかぶっていた布団を腰まで下ろした。
「部屋の中は、しっかり暖房がきいている。だから、何も着てなくても大丈夫だ」
するっと着ていたものがはぎ取られて、覆っていたものがなくなった。
「あなたって、最低ね!なんてことするのよ」
ふざけて笑っていた顔から、笑みが消えた。
「ふざけてなんかいないよ」
すっとした鼻を私のみぞおちにあてる。
目で見て、匂いを嗅いで、肌の感触を味わうように、至る所にキスをされる。
唇で十分に味わうと、今度は体を離して、美術品でも眺めるように、隅々まで鑑賞する。
「もう、やめて。こんなふうに見られるのはイヤ」
腕で隠そうとしても、強い力で引き戻される。
「こんなにきれいなのに、どうして隠そうとする?」
「嘘つかないで。まるで女を見たことがないみたいに言わないで」
「これから、ずっと人生を共にする身体なんだ。
どうして、眺めちゃいけないの?
形をよく知っていた方が、愛着がわくんだ。
仕事中も君のことを思い出すよ。
でも、君は、なかなかたいしたものだよ。
細かい俺の好みのことは、黙っておくけどね。
胸の形も。腰の丸さも自然のもの。歪めたり無理やり整えたものじゃない。
俺は、君の体の方が好きだな。
ずっと眺めていたいと思うのも、自然に指が伸びるのも、こういう身体だよ」
「えっと、あの……この姿かなり恥ずかしいんですけど」
「この体を死ぬまで愛してやりたいんだ。
せっかく俺の妻になったんだから。
だから、形は無理にゆがめる事はないよ。
毎日きれい着飾って。どんな時にでも触れたいと思えるように」