私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「そろそろ行かなくちゃ」
高陽さんが起き上がって、シャワーを浴びるために部屋を出て行った。
私も起きようと思って、大きなベッドで体を思い切り伸ばす。
寝返りを打ったら、雑誌が目についた。
どうしてもあの写真のことが気になった。
雑誌を手に取って、パラパラとめくって眺める。
岩槻高陽の一日と、見出しの横にサブタイトルが付けられていた。
本当に、朝起きてから寝るまで取材を受けていた。
ここまでやる必要があるのかなと思うくらいに、近づかれて写真を撮られているのもある。
取材される方も大変だなと思った。
ページをめくっているうちに、一枚の写真が目についた。
その写真には、自宅で撮った一枚と説明が書かれている。
むき出しのコンクリートの壁にもたれて、彼はカップを手にしながら、コーヒーを飲んでいる。
彼の視線の先には、窓から見える寒そうな東京の景色。
ちょうど朝日が部屋に入り込んで、美しい写真になっている。
写真には、朝食の時に彼の家で撮った写真だと説明がある。
彼の視線の先には東京タワーがハッキリ写っている。
窓から見える景色は、戸建ての家からではない。建物の高さが違う。
どう考えても高いマンションから見た景色だった。