私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「そうは言っても、あの様子では……」
どうにかできる気がしない。私の話を聞いてくれる余地があるのか?
「仕事では、あんなにシビアに難しい判断が出来るのに。
会社にいると、あんなに大きく見えますけどね」
「はい」
しげさんは、ハンカチで涙を拭いてくれて、私の手を取る。
「奈央さん、あの人を見かけで判断しないでくださいな。大きく見えるだけ。中身は、妻に責められてどうしていいのか分からない、おろおろしてる、どこにでもいる普通の男ですよ。
自分の奥さんしか見えてない男が、他に女性を作ってその上、子供まで作るなんて。
信じられますか?事情は私にも分かりませんよ。
でもね、旦那様のこと、もっとよく見て頂けませんか?
このまますれ違ったままでは、お互いに不幸でしょう?」
「しげさん」