私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
デスクのインターホンが、いきなりしゃべりだした。
――しゃ、社長!
どうしても、社長室に入れろと言ってる女性が、そっちに向かってるのですが……
高陽さんが、インターホンに答えた。
「誰?」
――ええっと。髪がふわっとして真っ赤な口紅をして。女性です。言うことを聞いてくれません。あの、ご身内の方で社長の奥様は……
ああ、だめです。そこで待ってて下さい。
ちょっと待ってください。
お願いします。
勝手に入らないでください。
「無駄だよ。
塔子叔母を止められる人はいないよ」
彼は、少しだけ口元を緩めた。