私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「高陽!とうとう私の息子になったのね」喜びを前面に出して、高陽さんに向かって両手を広げる母。
高陽さんの元へ行こうとして、机の書類に気が付いた。慌てて高陽さんが隠す前に、母がひったくった。
「なあに?婚姻届け?
って緑色じゃないわよね。ん?どうしたのこれ」
私は、母のもとに慌てて駆け寄る。
「だから、母さん。これには訳が……」
「用紙、間違ったの?
まさか。ドラマの見過ぎで、離婚のときに使う用紙持ってきちゃった?」
「母さん、違うって」
私は、高陽さんから母の意識を反らそうとした。
「あっらあ?お母様がいないうちに、なんて面白いことになってんのよ!」
母が、紙を持ってひらひらさせる。私たちの意に反して、母は取っても嬉しそうだった。
半ば、からかうように言い出した。
「もう、やだ。あなたたちったら、結婚生活何日で破たんしたの?
まあ、信じられない!
スピード離婚最短記録。
高陽、あんたも面白いことするのね」