私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「そう?気に入ってもらえて嬉しいよ」

本当に、嬉しそうに微笑んでくれた。

でも、彼は携帯電話を取り出し電話をかけ始めると、私に背中を向けて話し始めた。

「今どこにいる?家に着いたのだが……」

彼は電話の相手と話しながら、家に面した道路まで歩いて行って外の様子を確認している。

電話の相手は、工事を頼んだ業者のようだった。

電話の相手が家の裏側に車とめて待っていると説明してる。

「工事するの?」私は、電話を終えた彼に言う。

「設備は整っているけど、古いものが多いからね。
点検しておいた方がいいと思って。
大掛かりなリホームは無理だけど、修理が必要なところは引っ越す前に直しておこうと思ったんだ」なるほどね。

「それで、慌てて私も呼んでくれたのね?」

「全部一人で決めるわけにはいかないからね」

気を使ってくれるのは、嬉しかったけど。

どうして事前に教えてくれないの?

相変わらず彼は、私に背を向けたままだ。

奥さんに相談しなくていいのかと、誰かに言われて慌てて来たみたい。
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