私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
彼の長い指が私の首筋から、まるで楽しんでるように鎖骨の辺りに指を滑っていく。


肌の柔らかさを確かめるように、鎖骨から曲線を描いて指でなぞっていく。

彼の指がブラに指先が引っかかって止まった。

すると、彼は指でつまみ上げた。

彼は面白がるように、カップの中を見ている。

何が面白いっていうの?

寝てるから形は良くないと思うけど。胸の形は普通だわ。

彼は、つまんでいたブラのひもをピンと弾いた。

「いたっ」肌に跳ね返ってパチンと音がした。

私が睨みつけると、彼はなだめるように、そっと私の鎖骨のところにキスした。

今度は、舐めるように、じっくり指で肌の感覚を確かめる。

そして、少し口元をゆがめて笑って見せた。

なに?なにするの?

くるんと私の体をひっくり返して、うつ伏せにして背中を上向けた。

ぐいっとシャツを腰のあたりまで下げると、背骨に沿って指でなぞっていく。

彼に、指で触れられるたびにピクンと反応する。

「あっ……」
背中にふわっと髪の毛が触れた。

触れたすぐ近くの場所に唇を押し付けられた。

ひいっ。

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