私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~

悪いことに、更に何日か過ぎてもしまった。私は、まだアパートの部屋で小さくなっている。

いつ家に戻ろうかなと考えてる。そろそろ帰らないと。

この状況は、かなりまずいと自覚もしている。

荷物をここに残しておいたから、生活するには困らない。
電気もガスもそのままだし。

彼の方から、帰ってきたらと声をかけてくれれば、帰りやすいのだけれど。

そんなこと言ってくる様子は、今のところまったくない。

このまま戻らなかったとしても、私は高陽さんに忘れられて夫婦であったことも、忘れられていく運命なんだろうか。

名前だけの夫婦でいいのなら、この状況が普通なはず。家では、ポテチ三昧だ。

けど。

どうして彼は、何も言って来ないんだろう。

妻なんかお飾りでいいと思ってるんだろうか?

それなら、いっそのこと目の前から消えてくれと言われた方がいい。

いや。言われたくないけど。


勝手だなあ。一人の時間も欲しいけど。無視されるのは辛い。

どんなことでも正直に言えればいいのに。

でも、高陽さんの方だって一方的に疑って手荒な真似をしたのだ。

非がないわけではない。

だから、何か言ってくれてもいいのに。


ふーっと大きなため息が出て来る。



私は、スーパーで買った白モツの袋を鍋にあける。

白モツのでっかいパックが売られていて、なんとなく食べたくなった。

面倒だから、「もつ煮鍋のもと」のパッケージを買ってきて適当な野菜を入れて煮る。

高陽さんなら、キャベツやニラも写真通り、並べて入れるだろうなと思った。
違うか。高陽さんこんなの食べないか。

私は、冷蔵庫で死にそうになってたゴボウも入れた。そんな気分だった。

高陽さんなら、ゴボウは書いてありませんと反対するだろうな。

別にいいじゃん。やってみたら、美味しいかもしれないし。
大真面目で、融通が利かなくて。

いったい、今までどういう育ち方してきたんだろう。
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