私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
ぐつぐつと、鍋がいい感じに煮えて来た。

この調子だと大量に出来てしまうけど……

明日の朝、スープジャーに入れてお弁当に持っていこうかな。

美羽ちゃんに、好奇の目を向けられても気にしないでおこう。

それより……

こんな風に食材を増やしていて、いいのだろうか?
冷蔵庫の中身が増えてる。

帰りたくない理由が増えてる気がする。


ショウガを入れたところで、ピンポンと玄関で音がする。



ん?智也かな。

あいつは、連絡もなしに急に訪ねてくることがある。

玄関ののぞき穴で確認する。

ん?

濃いグレーのコートが見える。


ドアに近すぎるのだろうか?

顔が見えないけど。

私は、ドアチェーンをかけたままドアを開けた。



ぬうっと人が現れた。


「えっと。今晩は」



ドアの隙間から姿を現したのは高陽さんだった。



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