「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「離れろっ」
イラついて、声を上げる。
「ああ、度々悪いな。嬉しかったからさ」
パッと身体を離して、歯を見せて笑う。
「ふん…」と、鼻の先で笑い返す。
「……いい笑い顔だよな。いい顔で、笑うようになったな…桐生」
言うのに、
「先に行くぞ」
と、背中を向ける。
「置いて行くなよ、俺を!」
「付いてくるな。一緒に行けば、またあることないこと……」
話の途中で、唐突にキスをされた。
「んっ…何…!」
「…お祝いのキスだ」
唇を拳で擦って、
「…バカか、貴様は……!」
と、吐き捨てる。
ーー玄関の扉を開けて、外に出ながら、
……会社で玲奈をつかまえて、キスの上書きをするか……。
そんな風にも考えている自分に、ふと笑いが漏れた……。
終わり

