「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……本当は、この胸の奥に、熱い気持ちもあるような気がする……」

裸の胸元を、指先でトン…と押す。

「…ない。そんなものは……僕は、持ち合わせていない」

「うん…無理に引き出すこともないし……聖哉さんはそのままでも、充分に魅力的だから…」

彼女の耳元に口を付けて、

「……冷たすぎるからと、逃げていく女の方が多いのに、魅力的だとか……」

「ん…」と声を上げるのを見下ろして、

「……珍しいな」

と、囁いた。


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