「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……いいの。あなたが、いいの…。私は、冷たいなんて感じない……。だって、あなたには嘘がないもの……」

首筋に抱きついてくる。

「……みんな、嘘ばっかりだった。嘘をついて、私を落とそうとして、私も嘘でそれに応えて……ずっと、嘘だらけな恋ばかりだったから……」

「…そうか」

「…そう、だから……この関係には真実しかないから、心地がいい……」

「……そんなことを、佐伯にも言われた…」

昨夜のことを思い出す。

「そう……佐伯さんは、ちゃんと桐生さんの本質をわかっているんですね…」

「……本質?」

疑問が浮かぶのに、

「深く考えないで……」

と、彼女の腕がぐっと身体を引き寄せた。



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