「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
受け取った缶コーヒーを一口飲むと、
「……聖哉さんって、飲み方が色っぽいですね…」
言って、唇に指で触れて、
「……コーヒーの味がする」
その指を、舌の先で舐めた。
「当たり前だろう……」
「……キスしたら、もっとコーヒーの味を感じる?」
オフィスチェアーに座っているのを、立ったままの彼女が覆いかぶさるように口づけてきた。
「……会社で、することじゃない」
と、唇を拭う。
「……意外と、常識派なんですね? これぐらいで、そんな風にも言うなんて」
クスリと彼女が笑う。