*愛。*―あなたがくれたモノ―



「達耶-!お兄ちゃ-ん!ご飯出来たよ-!」


料理も全部テ-ブルに並べたら、達耶と達耶のお兄ちゃんを呼ぶ。




達耶のお兄ちゃんは凄く優しくて、面白い人だ。


高校3年で、結構頭の良い学校に通ってる。



達耶を大人っぽくした感じ。


いつも、ご飯の時に面白い事を言って笑わせてくれる。



大好きなお兄ちゃんだ。

でもあんまりお兄ちゃんの事を達耶の前で褒めると、


達耶がヤキモチ焼くからここだけの話です。



「おぉ-!旨そう!今日はどれを葵ちゃんが作ったの?」



「え-っとねぇ、コレ!美味しそう?」


「スゲー!葵ちゃんは料理上手だな!」



そう言って私の頭をくしゃくしゃにした。


思わず海斗を思い出してしまった―。



―まだ、忘れられてないんだ‥―



「ん?!どうした??ちゃんと美味しそうだぞ!?」



急に暗くなった私を見てお兄ちゃんが心配そうに

私の顔を覗く。



「美味しそうぢゃなくて美味しいのッ!」






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