うちの執事は魔王さま




『いいですか、まず大体貴方は約束を守るべきです。5時に帰るならちゃんと帰ってきてくれませんと困ります。無理なら連絡をするなりしろ』





途中で口悪くなり1時間ほど峰岸の説教という名の罵倒を聞かされた。


そして、その後。



ため息を一つ吐きながら銀縁の眼鏡を上へと押し上げた峰岸は真剣な眼差しでルナを見つめながら話した。



『いいですか、姫。今から私が言う事は事実です。信じてくださいますか?つーか信じてくれなきゃこっちの話が進まねぇ』



ルナはそれに頷く。



『姫にはある力がございます。それはとても強い”魔力”。姫のお母様、アリア様のご命令にて今まで封じておりましたがそれも限界です』



ルナの中には疑問符が広がる。



『ごめん、内容が理解出来ない』



『...要は強い力を封じていたが姫の力が強くなられたので封じるには限界です。ということです。理解できましたか』



『まぁ...』



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