『誰にも言うなよ?』
銀髪に、白い肌。
「……〝レオ〟!??」
「あれー。ボクの名前なんで知ってるの?」
「どうしてアンタが……ここにいるの」
「追いかけてきちゃった」
ゆっくりわたしの前まで歩み寄る、レオ。
「くっ、来んな……あっち行け!!」
「それそれ」
「は?」
「ボクに冷たくしてくれるの、モトコだけなんだよねぇ」
ニッコリ笑顔を崩さないレオ。
「仲良くしよーよ」
冷たくされたくてこんなところまで追いかけてきたの?……バカなの?
「部外者は出ていけ」
レオからわたしを隠すように、間に立つ雅人。
「部外者? 誰が?」
(お前だよ……!)
「関係者以外立ち入り禁止。学校は、そういう場所だ」
そんな当たり前のことからコイツには説明しなきゃならないのかと思うと頭が痛くなりそうだ。
にしても、この男……。
昨日あんなに怖かったのに別人のように感じる。
なんでこんなフレンドリーなの……?
「なんの問題もないよ。さっき関係者になってきたから」