『誰にも言うなよ?』
そこが、どんなお店かなんとなくわかった。
絶対危ない。楽しくお茶してサヨナラってならないこともあり得るから。
「リスクを背負ってでもまともなアルバイトでは稼げない額のプレゼントやお金もらえるわけだから。女の子が食いついちゃうんだろうね」
「わたしは、嫌だ」
って、待って。
愛美、ここの会員なの?
「なんで……こんな怪しい店を利用しないといけないくらい切羽詰まってるわけじゃないよね……」
「今日ここでひと稼ぎしてくるように頼まれてたらしいんだよね」
「頼まれてたって……」
「クラスの子から聞いたんだ。マナミがエリカにイジメられてるって」
「……エリカ、愛美に、なんて場所紹介してんの」
「マナミだけじゃないみたいだよ。ここ利用してる北高の生徒」
「は?」
「どうする?」
「どうするもなにも。愛美がトラブルに巻き込まれる前に連れ出さなきゃ」
愛美はイヤイヤやってるかもしれないんだよね?
「んー、でもモトコは入らないほうがいいよ。もしもマナミがあの中にいたとしても、とんでもないことに巻き込まれるかもしれない」
「……とんでもないこと?」
ごくりとツバを呑み込む。
「なんでもあの中にあるのはカフェだけじゃないみたいだし?」