『誰にも言うなよ?』
「せっかく他校の女子と知り合えると思ったのに」
「一番サボれないやつじゃーん」
「どうしてくれるの委員長」
朝のSHR前の教室は、学祭の不満の声でいっぱいだった。
「でも、仕方ないんじゃないの?」
誰かが、ぽつりと言った。
「運が悪かったんだよ。枠が一つしかないんだから。外れたのを委員長のせいにするのはちょっと違うと思うけど」
……声の主は、愛美だ。
(なんで愛美がわたしを庇うようなこと言うの?)
「まぁ、それもそうか」
「でも演劇どうすんのー」
わたしが責められない流れに変わる。
ホッと安心した……そのとき。
「木乃さんの、せいだよ」
と、誰かがつぶやいた。