『誰にも言うなよ?』


すると、愛美がわたしの席にやってくる。


「……これ。あんた?」


スマホ画面に映し出されたのは、

狼谷とわたしの2ショットだった。


場所は、探偵事務所。

ソファにかけて話しているところだが……


「頭撫でられてるよな」

「このあと、どうなったのー?」


男子から、ヤジが飛ぶ。


「てか、委員長のスキャンダルなんてどうでもいいけどさぁ。こんなことしてるせいで模擬店できなくなったなんて最低なんだけど」


愛美は、「悪いけどこれじゃフォローしようないわ」と呆れて席まで戻って行った。


「ってことでさぁ。演劇は責任とって委員長が主演な」


(は……?)


「台本も作ってね」

「それじゃ、衣装も」


ちょっと……待ってよ。


「音響とか証明もお願いしますね」

「バーカ。そんなの同時にできるわけないっしょ」


どっと笑いが起こった、そのとき。

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