『誰にも言うなよ?』


レオが、椅子から立ち上がった。


「ほんと、モトコはイジメられ気質だねぇ?」


(は……?)


クラスメイトみんなが、ポカンとする。


倉田千夏も。


それに、わたしだって。


「レオくん……?」

「どうしたの」


女子たちが問いかける。


「もうこれでいこうよ」


これ……?

これって、なに?


「一人の女の子を寄ってたかってイジメるハナシ」


……は?


「なにそれー。学園モノ?」


「んー、シンデレラとかでもいいかなぁ」


そう言ってレオが前に向かって歩いていくとチョークを手に持った。


「あるところに、なにかしら目をつけられてイジメられている少女がいました」


“主人公”と黒板に書き

文字の周りを、丸で囲む。


そのとなりに『イジメられっ子』と書いた。

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