『誰にも言うなよ?』


「……そうか。しかしレオが、女のためにそこまでする日が来るなんてな。団体行動なんて死ぬほど嫌いだろ」


するとレオは

はは、と笑って肩をすくめた。


「モトコのためならボクは正義にでもなれそうだよ」

「……普通ここは“悪になれそう”って言うとこだと思うがな」

「実はさぁ、青山くん」

「ん?」

「カミヤとモトコのツーショット写真がクラスで回ったとき、ほんというと、すごくへこんだんだよねぇ。平気なフリして助けてたけど。泣きそうだった」

「……それは俺も見たくねぇな」

「どうみてもいい雰囲気なのにモトコは『社長がふざけてやった』なんて思い込んでて。真剣に弁解してたよ」

「素子らしい」

「ね」

「そういうとこが可愛いな」

「うん。すき。食べたい」

「食うなよ」

「やっぱりあの2人がくっつくのも時間の問題なのかなって思うと死にたくなるよね」

「本気なんだな。モトコのこと」

「青山くんこそ。友情出演ありがとー」

「なんとか成功させてやりたいな」


雅人は、この学祭が素子にとって忘れられないものになればいいなと考えていた。

 
それは、レオもまた同じ気持ちだった。


「あのさぁ青山くん」

「ん?」

「スペシャルゲストを呼ぼうと思うんだけど。どう思う?」

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