『誰にも言うなよ?』


「ストーップ!!!」


2人にこれ以上会話を続けさせちゃマズイ。


「会長とのキスは……もう、いいから」

「なにがいいの?」

「ハトのフンが頭に落ちてきたと思って消化する」

「うわぁ。そのたとえ秀逸すぎるよモトコ。でも、ボクとのキスもそう思われてたのならショックかな」


複雑そうな表情を浮かべるレオ。


「素子のこと困らせてどうすんだよ」

「あーもう。こんなときにカミヤはなにやってんだか」

「な、なんでセンセイの名前が出てくるの」

「最後はアイツがどうせ美味しいところ持ってくんだろうねぇ」

「はぁ?」

「なあ、素子」


真面目な顔つきの、雅人。


「会長のことぶん殴ってきて欲しいなら、俺は殴るよ」

「殴らなくていい……!」

「ほんとか?」

「なんか……2人が、自分のことみたいに考えてくれてるのみたら。ちょっとはスッキリしたというか」

「……そうか。なら、この話はもうやめよう」

< 452 / 540 >

この作品をシェア

pagetop