『誰にも言うなよ?』


「そういうわけじゃないが。その可能性はゼロではないってことだ」

「はぁ? あの腹黒眼鏡、誰の許可とってモトコに惚れてるの」


レオの許可ないとわたしに惚れちゃいけないのか?


いや、そもそもに

あの性悪がわたしを好きなわけないと思うけど。


「それで様子おかしかったのか」


――え?


「今朝、廊下で会ったとき」


雅人……。


「抱え込むなよ。一人で」

「……うん」


また2人に心配をかけてしまった。


「ねえ。とりあえず会長消してきていい?」

「とりあえずって軽いノリで人を消そうとすんな」

「だって青山くん。アイツ調子に乗りすぎだよ」

「そうだな。素子を傷つけた罪は大きい」

「ぎゃふんと言わせてやりたいねぇ。人に知られたら最高に恥ずかしい過去とか調べてさ。世界中に配信してやりたい。生きるのが辛くなればいい」


それは、やりすぎだ。


「あるのかねぇ」


真面目に考えなくていいよ雅人。


「なければ作ればいいよ」


捏造する気なの!?

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