『誰にも言うなよ?』


――と、勢いでオッケーしたあと。


観覧車から出てきた2人がレストランに入ったので、先生と私もレストランで食事することに。


「ところで。さっき言ってた学祭の準備はスムーズに進行してんのか?」


周りから怪しまれないように普通に話を続ける先生とわたし。


もちろん設定は兄妹だ。


「うーん。なんとかクラスメイトがノリ気になってくれたけど準備までしたいって子は殆どいないんだよね」

「何人でやってんだ?」

「えっと……レオと優那と愛美とわたしと……それから雅人の5人」


指折り数えているわたしを見てはにかんでいる先生。


その素敵な笑顔は妹の話を楽しそうに聞く兄の演技ですか?


それとも……

少しはわたしの話が面白いのだろうか。

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