『誰にも言うなよ?』
(は……?)
「お前が俺といるのが気に食わない。銀髪との仲を裂くような真似をしたのもお前を独占したいから……と考えたら辻褄が合う」
「それは、ないです」
「どうして言い切れる?」
「わたしが嫌がることをして喜んでる人ですよ? 嫌われていても好かれてはないです」
「嫌がることって?」
「それは、生徒会室に閉じ込めたり……」
「閉じ込められたのか」
「はい。恐らく手下にしてこき使ってやろうとか考えてます、あの悪魔」
「具体的に話せよ」
「は?」
「だから。閉じ込められてなにされたのかって聞いてんだよ」
なんでそんなに詳しく聞くの……?
「……壁におさえつけられて、」
「それで?」
「消されるか自分の下につくか……選ぶように迫られて」
「どっち選んだんだ?」
「っ、どっちも選ぶわけない……!」
「だろうな」