fantasista







同窓会が始まっても、やっぱり不気味だった。

戸崎は男性集団の輪に収まっていて、あたしはマネージャーたちに囲まれていた。

それでもやっぱり戸崎に興味を持つ女子もいるようだが……




「俺、今日飲めねぇし」



なんて戸崎は言っていて。

それでも戸崎のシャツを掴む女の子がいると、嫌そうに振り払っていた。

そんな戸崎を見て、こいつとうとう頭が狂ったかと思った。

あたしの知っている戸崎は、女子が好きで、女子に甘く、目立つことに命をかけていたほどだったのに!


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