fantasista










「びっくりした、山形がそんなことを言うなんて」




竹中君は驚いた顔であたしに告げる。

あたしは、竹中君とお洒落なレストランで食事中だ。

竹中君はピシッとしたスーツに身を包んでいた。

今は営業職をしているらしい。

社会人になっても、スポーツマンらしい爽やかな笑顔が印象的だ。

そんな竹中君を見ながら、やっぱり戸崎が浮かんでしまう。

それを打ち払うかのように、首を振った。


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