fantasista






「舞さん……俺、どうしたらいいんですか?」



舞さんに聞くと、



「自業自得でしょ」



舞さんはピシャリと言う。

山形のことは妹みたいに可愛がっているくせに、俺に対してはこれだ。




「大迫君は、お子様みたいな愛情表現しか出来ないから。

みどりちゃんには分からないわ」





そう言う舞さんは、たいして俺を応援してくれる訳でもなく。

むしろ、あんたみたいなチャラい男はみどりちゃんとは合わないと豪語する。

だが、俺はチャラい男という自覚はない。

付き合った女性は四人。

ごく普通の二十六歳だと思っている。



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