ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
そんな事を思いながら、ファンの子達の方を向いたときだった…。
アタシの視界が動揺で揺れた。
「サキ…?」
そのアタシの視線の先にあった光景。
静かにナオを見つめる、悲しそうなサキの姿だった…。
サキも見に来てたんだ…。
そうだよね。
ナオの事、好きなんだもんね。
でも、そこにいつもの笑顔は無くて…。
なんだか悲しいような、切ないような…
そんな表情を浮かべたサキがいた。