好きだから……
「……って。…やだ」と小声でみどりが何か言うのが聞こえた。
「は?」
「いやだっ‼ 行かないで!」
俺を追っかけてきたみどりが、背中に抱き着いてきた。
「ごめっ。私のほうが、最低だ。要は幼馴染だから、付き合ってくれてるだけだって、わかってる……わかってるんだけど」
俺は腹の前にあるみどりの手を、トントンと優しくたたいた。
「わかってるんじゃ、いいんじゃねえの? みどりの我がまま、幼馴染だからって付き合ってるわけじゃねえし」
「え? それって……」
「どうだろうな?」と俺は振りかえると、ニヤッと笑った。
「お兄っ!! 大丈夫だった?」と家の玄関を開けるなり、美香がダイニングから飛び出してきた。
俺は玄関でバタンと倒れこむと、「大丈夫じゃねえよ。空腹でめまいが……」と呟く。
「お兄の空腹なんてどうでもいいよ。みどりさんと……って、みどりさん!?」
美香が、俺を支えてきたみどりに驚きの声をあげた。
「あ……なんか、急にへたり込んじゃって」とみどりがオロオロとしている。
「あ~、要ちゃん……またやらかした」
キッチンから顔をだした千里が、今度は呆れた声をあげていた。
「要ちゃん、いつも言ってるのに~。作業に没頭しすぎて、空腹を忘れないでって。もう~」
「ど、どいうこと?」とみどりが、千里に質問を投げた。
「あ、青田さんからも厳重注意してください! 要ちゃん、動画の編集に夢中になると、寝食を忘れて限界の限界まで、エネルギーを使い果たして、今みたいに眩暈を起こしてこうなるんです」
千里が、俺を指でさしてから、ため息を零した。
「は?」
「いやだっ‼ 行かないで!」
俺を追っかけてきたみどりが、背中に抱き着いてきた。
「ごめっ。私のほうが、最低だ。要は幼馴染だから、付き合ってくれてるだけだって、わかってる……わかってるんだけど」
俺は腹の前にあるみどりの手を、トントンと優しくたたいた。
「わかってるんじゃ、いいんじゃねえの? みどりの我がまま、幼馴染だからって付き合ってるわけじゃねえし」
「え? それって……」
「どうだろうな?」と俺は振りかえると、ニヤッと笑った。
「お兄っ!! 大丈夫だった?」と家の玄関を開けるなり、美香がダイニングから飛び出してきた。
俺は玄関でバタンと倒れこむと、「大丈夫じゃねえよ。空腹でめまいが……」と呟く。
「お兄の空腹なんてどうでもいいよ。みどりさんと……って、みどりさん!?」
美香が、俺を支えてきたみどりに驚きの声をあげた。
「あ……なんか、急にへたり込んじゃって」とみどりがオロオロとしている。
「あ~、要ちゃん……またやらかした」
キッチンから顔をだした千里が、今度は呆れた声をあげていた。
「要ちゃん、いつも言ってるのに~。作業に没頭しすぎて、空腹を忘れないでって。もう~」
「ど、どいうこと?」とみどりが、千里に質問を投げた。
「あ、青田さんからも厳重注意してください! 要ちゃん、動画の編集に夢中になると、寝食を忘れて限界の限界まで、エネルギーを使い果たして、今みたいに眩暈を起こしてこうなるんです」
千里が、俺を指でさしてから、ため息を零した。