溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「実は、私は望んでこの場にいるわけではないんです」

 自ら応募してやってきた永井さんには申し訳ないけれど、できることなら今すぐ企画が打ち切りになればいいとさえ思っている。

 でも、ちょっとだけ救いだと思えるのは、永井さんがとても格好いい男性だったことだ。
 もちろん、気持ちが揺らいだりはしないけれど、心配していた生理的に受け付けないタイプじゃなくてよかったと、密かに胸を撫でおろした。


「自薦しか受け付けてないはずなのに、望んできたわけじゃないとなると……親御さんの強い希望があったとか?」

 永井さんの問いかけに小さく首を振ると、まぁいいかと話を区切って、彼は立ち上がった。


「ここで長話するのもなんですから、部屋に行きましょう」

 数日は困らない程度に持ってきた服や雑貨を詰め込んだスーツケースを引くと、すかさず彼が代わりに持ってくれた。



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