溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 帰宅したら、一気に酔いが回りだした。
 天井と床が一回転するようにぐるぐるしていて、玄関で靴を脱いだ途端転びそうになった。


「まったく、合コンなんかに行くなよ……」

 永井さんが何を言っていたのかわからないまま、ベッドに連れていかれて柔らかさに身をゆだねる。


「花澄、水飲んで」
「……はい」

 彼から水の入ったグラスを受け取って、ぼんやりする視界で彼を見つめる。
 

「永井さん、今夜は会食って言ってませんでしたっけ?」
「……会食って言っても、ああいう集まりだっただけ」
「合コンに行くくらい、正直に言ってくれていいのに」
「言ったら、少しは妬いてくれるの?」

 戸惑う私を見つめてくる彼もたくさんお酒を飲んでいたから、それなりに酔っているんだろうな。
 だから、今夜も……こんなにも甘く優しく見つめてくるんだよね?


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