溺愛CEOといきなり新婚生活!?

《昨日、あれからどうしたの?》
「軽く飲んで送ってもらったよ」

 昨夜、まともに話さずに帰ってきてしまった私は、同僚からの質問攻めにあっている。相手が永井さんだから、なおさら彼女たちの興味を引いてしまっているようだけど、現実に起きていることは言えるはずもない。

 偶然会って同じ部屋に帰宅、いろいろあってキスをしながら寝付くなんて……。
 永井さんを狙っていた同僚が聞いたら、週明けから妬まれてしまうのではと心配になる。それに、付き合っていると思われそうだし……。


《本当に? それで、永井社長の連絡先聞けた?》
「あ……うぅん、聞いてない」
《バカ! そこは繋いでよ!》

 リビングのソファに座って、電話で話している私の隣には永井さんがいる。
 私たちはひとつのベッドで土曜の朝を迎え、穏やかに「おはよう」を言い合うひと時を過ごしたばかりだ。


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