溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「……朝から襲われちゃうの? 俺は」
「っ、ち、違っ……!?」
ただでさえ不安定な体勢だったのに、彼は遠慮なく私を引き寄せている。
驚いた私は掴んだ携帯を落とさないようにと視線を流すと、隣にある彼の携帯が音もなく反転した。
【海都、昨日はありがとう。久しぶりに楽しい時間を過ごせたよ。また――】
七瀬さんからのメッセージが途中まで表示され、知りたくなかったやりとりから視線を逃がした。
昨日は、七瀬さんといたの? 休みをどう過ごそうと彼の自由なのに切なさがあふれてくる。
キスをしようとする彼を制して、携帯を持った私はベッドを下りた。