溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「緊張しちゃいます」
「大丈夫だよ、よくしてもらってる店だから」
前に行った【みなみ野】といい、永井さんの行きつけは庶民の私にとってはご褒美レベル以上の店ばかり。
「今日は好きなものを食べて飲んで、楽しく過ごして」
「ありがとうございます」
スタッフに渡されたメニューには価格表示が一切なく、時価と書かれたものまである。どれを頼んでも美味しそうだけど……。
「いらっしゃいませ」
「忙しい時間だったかな」
「平気よ、海都にはいつでも席を空けるように店に言ってあるから」
腰にエプロンを結び、汚れのない真っ白でコックコートを着た女性が席にやってきて、親しげに彼と話している。