溺愛CEOといきなり新婚生活!?

 しばらくすると、スカイツリーが見えるフランス料理店の前にリムジンが停まり、運転手がドアを開けた。


「お戻りの際はご連絡くださいませ。お待ちしております」
「ありがとう。待ってもらっている間、これで食事でもしてください」

 ジャケットのポケットから点袋を出し、永井さんは運転手に渡した。


「いつもありがとうございます」
「こちらこそ。では、また後ほど連絡します」

 やることなすこと全てがスマートで、永井さんには非の打ちどころがない。私の一歩前を歩く姿も、姿勢がよくて格好がつく。


「永井さま、お待ち申し上げておりました。本日はご来店ありがとうございます」
「楽しみにしてきましたと、シェフによろしくお伝えください」

 丁寧に出迎えてくれたスタッフに案内される間、永井さんは自然と私に腕を貸してくれて、彼の腕に手をかけながら窓際のテーブル席に着いた。


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