溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「あのっ、永井さんは……」
「なに?」
「どうしてそんなに私を困らせるんですか?」
緩やかに口角を上げ、参ったなとつぶやきながら彼は私を抱きしめた。
「好きな子を困らせてみたいのは、俺の願望のひとつ」
視線が熱い。願望を言葉にされたら、こんなにも心が乱されるんだ……。
「キス、してもいい?」
キスならこの前奪われてからというもの、もう何回もしてしまった。
思い出すだけで頬が熱くなる優しい口づけは、何度も欲しいと思ってしまうけど……それも言えない。
「もうしちゃってるじゃないですか……」
「そうじゃなくて、もっと欲情したキス」
彼が言うと一層ムードがあるその言葉に反応してしまう。
あっという間に重ねられた唇は、持ち上げられた顎先で逃げ場を失ってしまった。
まぶたも下ろせずにいる私を見つめる瞳に、火照った表情の自分がいる。
恥ずかしさで離そうとすると、彼は私の後頭部に手を添えて許してくれなかった。